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2008年6月8日日曜日

『美しき天然』1

映画「Tchindonちんどん」には、いろんなお楽しみが仕組まれていますが、
そのひとつが「美しき天然」という曲です。
おそらく日本人なら一度は聞いたことのあるワルツの名曲。
何故か心にキューンとくる、
ちんどん屋の定番中の定番ですね。

でも、実は、この曲に歌詞があることはあまり知られていません。
私は初めてこの詩に出会ったときには涙が出るほど感動しました。
なので、
この映画の話を始めて聞いた時から、
ずっと今でも、
私の頭の中ではテーマ曲のようにこのメロディーと歌詞が流れているのです。

映画ではこの詩の朗読がブーヴィェさんのフランス語で入ります。
ちょっとイイですよ!
・・いや・・
相当イイですよ!!

ご紹介しましょう。

  (1) 空にさえずる 鳥の声
     峯より落つる 滝の音
     大波小波 とうとうと
     響き絶やせぬ 海の音
     聞けや人々 面白き
     この天然の 音楽を
     調べ自在に 弾きたもう
     神の御手の 尊しや
   (2) 春は桜の あや衣
     秋はもみじの 唐錦
     夏は涼しき 月の絹
     冬は真白き 雪の布
     見よや人々 美しき
     この天然の 織物を
     手際見事に 織りたもう
     神のたくみの 尊しや
  (3) うす墨ひける 四方(ヨモ)の山
     くれない匂う 横がすみ
     海辺はるかに うち続く
     青松白砂の 美しさ
     見よや人々 たぐいなき
     この天然の うつし絵を
     筆も及ばず かきたもう
     神の力の 尊しや
  (4) 朝(アシタ)に起こる 雲の殿
     夕べにかかる 虹の橋
     晴れたる空を 見渡せば
     青天井に 似たるかな
     仰げ人々 珍らしき
     この天然の 建築を
     かく広大に 建てたもう
     神の御業の 尊しや

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